2013年1月31日木曜日

HOPI族アーティスト  Benett Kagenvema

         今日は、ホピ族の中でも、いつも絵画のようなデザインでが美しく
        その技術に驚かされるベテランアーティスト、Benett Kagenvema氏の
        オーバーレイのシルバージュエリーをご紹介致します。
         オーバーレイとは、主にホピ族のシルバーの作り方で、銀板を糸のこぎりで
        切ってデザインし、銀の板を2枚張り合わせて作る、技術を要する技法です。
         重ねる時上の部分に張る銀の板を糸のこぎりでカットし下の部分になる方を
        黒くいぶします。


 まずはDeerカチナ(鹿の精霊)のダンスシーンのいリングです。
鹿の精霊のダンスは、雨を願う儀式だそうです。
鹿の精霊は、ほかにも強さ、自由などの意味があるようです。
幅8mm


 先程のリングの別の側から撮ったものです。
はしごのようなものおわかりになりますでしょうか?
これは、ホピの人がお祈りをするときに使う神聖なキヴァ
という地下室に入る時のはしごをあらわしています。



 こちらも先程の別の角度から撮ったものです。
雲や、ホピのお家が描かれています。
細かいですよね~。



 こちらは鳥のカチナのリングです。
キラッと星が輝いています。
幅1.2mm(表の部分)
  

なんとサイドに月に向かって遠吠えしているコヨーテが・・・。
躍動感があり、わくわくします!
下に銀板の黒くいぶした部分を見て頂くと、
そこにも絵に動きを出すように「たがね」が細かく刻まれているのが
わかって頂けるかと思います。繊細ですね~


 そして逆サイドには、ホピのお家が・・・。
一枚の絵画のようですよねー!


 こんな、カチナの全身リングもございます!
付けるとだいぶ個性的なリングとなりそうです。


 そしてこちらは幅広タイプのイーグルダンサーのリング、しかも・・↓



イーグルダンサーだけではなく、本当に踊っている所を想像できそうなマッドヘッドが!


 逆側にもマッドヘッド♪イーグルの両側でダンスしています。


 そして裏側を見ると。ホピの家が。
こちらもストーリーがあり、カチナが躍動感たっぷりで
とても芸術性があるリングですね!


 こちらはBenett氏作のペンダントヘッドです。
雨、強さ、自由の象徴である鹿のカチナのデザインです。
糸のこぎりでこのクォリティー、すごい技術です。


 こちらはオウムのカチナです。
オウムが持っている手のデザインのボ―ルですが、
手のひらのデザインは、自己存在証明を表わしすようです。
美しいです。
              Benettは、過去に私自身も8年間ぐらい着けていて、
            リングから勇気をもらって大切に毎日のように着けていたのですが、
            松本に引越してからちょっとして失くしてしまったんです~
            一生懸命探し、今でもたまにどこかにまだ、と思い探すのですが・・・。
             なので、本当に思い入れの強いアーティストの1人なんです。
         
             絵画のように素敵で、Benettの思いが強く表現されている
            ジュエリー、よかったら見に来てください!!
             
             Benettのリング、いつか絶対戻ってくると、あきらめませ~ん!